俺のもんだろ Ⅱ



悠雅に手をひかれて、文化祭のことを決めているにも関わらず



廊下に出る。






そして、壁と悠雅に挟まれるあたし。



…うわぁ、絶体絶命ってやつ?




「なんて、言われたの?美夜ちゃん?」




…ちゃん付けは、大抵悠雅が怖いとき。





だって、言えないよ…






「…言わねぇと……」



そういって顔を近づけてくる悠雅。




え…なに?






ちゅっ…



え…



唇に触れた、柔らかい物。




一気に熱くなる顔。






「ホント、赤くなんのは変わんねぇよな」