「めんどくせぇな、無駄だよ」 そう言いながら、あたしの 手首をあたしの頭の上で片手で 押さえ、もう片方の手で あたしの顔の動きを阻止し あたしは強制的に前を向かされる。 「やっ…」 どんどん近づいてくる、 チャラ男さんの顔。 もう少しで、唇が触れる。 ぎゅっと目を瞑り、心の中で叫ぶ。 『悠雅っ……!!』