「…なんとか言えよ」 そういって立ち上がり、1歩踏み出す。 ずるっと下がる美夜。 また1歩、1歩と進んでいくと… ずるずる下がる美夜。 あーもー… とんっと美夜の肩が壁にぶつかった。 俺はかがみ込んで美夜と目線を合わせる。 そして、壁に手をつく。 美夜の後ろは壁。 前は俺、横は壁と俺の腕。 「…んで、逃げんだよ」 「だ、だって…悠雅が怖い顔するから…」 起きたと思ったら、いきなり 悲鳴あげられて にこにこしてる奴なんかいねぇだろ…