初めて、沖田さんは俺を名前で呼んだ。 「泣くのは止めて、僕の分も戦ってきてくださいよ? あと・・・これ、渡しときます」 渡されたのは、沖田さんの刀。 ・・・愛刀だ。 これを渡してきたという事は・・・ この人は、自分の最後を覚悟している――――