「では・・・沖田さん。 ありがとうございました・・・っ」 こっちに来てから、厳しくも守ってくれた・・・ 兄のように慕っていた人物だった。 離れるのが、嫌だったのではない。 ただ、置いて行く事しか出来ない、自分が情けなかった。 ポタポタと、畳の上に涙が落ちた。 「玖於」