土方さんの周りから、俺の周りから・・・ どんどん仲間が消えていく。 土方さんは、誠君の入隊を拒否した。 理由は―――― 『もう誰にも、死んでほしくないから』 ただ、これ一つの理由だった。 そして、誠君は旧新撰組屯所へと帰っていった。 目に、涙を湛えて。 最後に誠君と言葉を交わした時・・・ 『総兄のいない屯所に帰るのは、辛い。 寂しい。 悲しい。 助けてあげられなくて・・・悔しい』