「ゲホッ、くっ・・・

ゴホッゴホッ」


喉が、焼け付くように熱い。


その嫌な感じと共に、真っ赤に染まる僕の手の平。


もう・・・終わりなのか。


グラッと、傾く僕の世界。


全てがゆっくり、ゆっくりと・・・


流れていった。



「総兄? ――――総兄!!」


ガシャン、と何かが割れる音と共に、走り寄って来る誠。