僕は、猫へ向かって刀を振り上げる。


・・・だけど。


カランッ



「何で・・・? 僕は、一番隊の沖田総司だよ・・・?

どうして、斬れないんだ・・・どうして・・・握れないんだよっ」



僕が振り上げた刀は、振り下ろされることなく地面に刺さっていた。


力が入らない腕。


思うように動かない体。


全て・・・全てが嫌だった。


もう、何もかも。