沖田さんに会うのは、これが最後になるかもしれなかったからだ。 見えてきた、屯所の門。 少し離れてただけで・・・とても、懐かしい感じがする。 屯所の、ある一室―――― 俺も生活していた部屋へと、向かう。 静かな、のどかな屯所の庭に面した部屋で、沖田さんは布団に横たわっていた。 「・・・総司、久しぶりだな」 その静けさを破るように、土方さんが声を掛ける。