その、柚の温もりに身を任せ――――


俺は、眠りの波に意識を流した。



「歳さん・・・おやすみなさい」



そう呟きながら、俺の頬に口付けを落とす柚。


柚が顔を赤らめて、そんなことをしていたなんて・・・


俺は・・・何も知らない。



幸せな毎日、平和な毎日。


これからも、この平穏な空が続きますように。


ただ、夢見ていただけの日々は。


現実となって現れた。


どうか、この空の上で・・・


あいつらが、笑っていますように・・・



番外編『新しい空』*土方side end.*