「柚・・・こっち、来て座って」


「はい?」



傍に引き寄せ、座る柚を見上げる。


やばい、本当に眠い。


瞼が持ち上がらなくなってきた。



「何ですか・・・って、キャアッ!!」


柚の膝に、頭を乗せた。


温かくて、柔らかくて、いい匂いがする・・・


俺は、そのまま目を閉じた。


もう、戦に、仲間が死ぬことに怯える日々は終わった。


新しい時代は、平和だった。