もう、それだけは嫌なんだ。 間に合え・・・間に合ってくれ・・・ ダッと馬を加速させる。 そして俺は―――― 「お、い・・・玖於・・・?」 土方さんの前に、馬を止まらせた。 滑り込む形で。 いや、立ち塞がるようにだろうか? 「クッ・・・ぅ」 そんな細かいこと、今の俺には考えている余裕はない。 肩には、金属がのめり込んだ様な熱い痛み。