「どうしたら・・・良かったんだよ・・・?」 もう、限界だ。 市村を逃がした土方さん。 命を助けようとしたのは、一目瞭然。 なら、自分の命も逃がしてほしかった。 生かせようとしてほしかったんだ。 「――――クソッ・・・」 今、俺達がいる館の階段に座り込む。 グシャグシャと、頭を掻き毟った。 「もう・・・分かんねぇよ・・・っ」