副長の目は、驚くほどに真っ直ぐだった。 『――――っ・・・わ、かりました』 思わず声が裏返りそうになってしまう。 口から漏れる嗚咽を、堪えるのに必死だった。 すると、副長は優しく微笑み・・・ 僕の頭を、ポンポン、と叩いた。 そして、耳元で呟く。 『ごめんな・・・鉄。ありがとう』 -- ---- ------ 手に持った、副長の写真と遺髪を握り締める。 走らないと、とにかく・・・逃げなければ。 「副長・・・」