「でも、もうそれしかない」 「だけどな、俺は副長だ。仲間を見捨てる訳にはいかない」 仲間を見捨てる? そんな訳じゃあない。 だって、この人が死んでしまったら? みんな、動揺するに決まっている。 だから。 「お願いです。生きてください」 床に頭を擦り付け、俺は懇願した。 とにかく、死んでほしくないんだ。 「・・・駄目だ」 土方さんの言葉。 それは全て、否定的なものばかりだった。