------ ---- -- 「玖於。後で俺の部屋に来い」 船に乗り移った俺に、土方さんはそう言った。 その表情はどこか―――― 寂しそうで。 俺はただ、頷くことしか出来なかった。 なぜ土方さんが俺を呼び出したのか。 このことに俺は囚われ過ぎていた。 この、少しの油断が・・・あんなことになるなんて。 先を見越した考えが、行動が出来ていなかった俺に。 あの災厄は、降り注いだ。