手錠。 丸二つの片割れをはめた後、誉はもう片割れを瑞希の右手へ。――手慣れた風にはめた。 「おやすみなさい」 寝る準備はできたと横になる誉の枕は彼の左腕。 顔を向き合わせ、えへへと笑う誉はふざけたように手錠を鳴らす。 「昼、離れていた分、夜はこうして“繋がって”いましょうね」 「なら、手錠が無難か。明日仕事だし」 意味深な言葉を聞かずに、誉は既に寝息を立てていた。 もう寝ちゃったかと、その頭を撫でたい気持ちになるが、繋がる右手を動かしては起こすかと我慢した。