「いいではないか」


なにこのセリフ、時代劇!?


…って、そんなこと思ってる場合じゃない!!


「だ、誰か助けて!」


必死で叫んだ。


こんなとこで、しかもこんなチョンマゲにあたしの初めて奪われてたまるかっ!


「ふん。誰も来るわけないだろうが」


マジで!?


あたし、どうなんの!?


と、その時。


「そこでなにしてやがる」


きたー!神!!しかもイケメン!!


「あ?誰だ貴様!」


「その女、嫌がってるように見えるんだが?」


あたしは無言でコクコクと何度も頷いた。