「な、んで知って……」
言葉に詰まった。
「何でって莉世ちゃん見てれば分かるよ?」
そうなの!?
「これで僕いれて三人だね。あとは新八くんと一くんと平助かぁ」
「ちょっ!ちょっと待って!?何であたし全員と接吻することになってるの!?」
いくらモテ期だからって、そんなことありえない!
「莉世ちゃんは鈍感だからねぇ。ま、楽しみにしといたら?」
た、楽しみって…。
「じゃ、僕みんなのところに戻るね。もっといいことしたくなったら言ってねー!」
“言ってねー!”って言えるか!
何だろう。
あたしの気持ち返してほしい。
そう思いながら、あたしもみんなのところへ戻ることにしたのだった。