話しながら、ずっと沖田さんの目だけを見ていた。
本人は戸惑う様子もなく少し笑ってるようにも見えた。
あたしは話を続けた。
「だから沖田さんには池田屋には行かないでほしいの。今のうちから食べるものにも気を遣って安静にして…」
「なにが分かるの」
「……え?」
沖田さんが途中で言葉を被せてきた。
「莉世ちゃんに僕の何が分かるの。僕の体だよ。自分のことは自分が一番良く分かってる。余計な口出し、しないでもらえるかな」
そう言って沖田さんは立ち上がり部屋を出て行ってしまった。
「沖田さん…!!」
追いかけようと立ち上がったが土方さんの手によって止められた。
「今は一人にしてやれ」
土方さんが、あまりにも悲しそうな顔をしてるから大人しく座ることにした。
「なぁ、オレはどうなるんだ」
と、永倉さんに聞かれた。

