そこにあった小さな階段。
あたしはそこにチョコンと座ってみる。
「何でこんなことになったんだろうなぁ」
静かな場所で独り言を言ってみる。
数か月前のことだった。
友達がイジメにあっていた。
みんな見てみぬふりをしていた。
でも、あたしは耐えられなかった。
だから友達を助けた。
当然イジメは、あたしに向けられるようになった。
でも、あたしには友達がいる。
それだけで良かった。
良かったのに。
友達は、あたしを裏切りイジメ側へ回った。
もう、どうでもよくなった。
それから、あたしは一人でランチをするようになった。
トイレで。

