だって、この恰好で教室に戻っても仕方ないし。
「そう、分かったわ。担任の先生には伝えておくから」
先生だけだ。
こんなあたしに優しくしてくれるのは。
「ありがとうございます」
あたしは先生に頭を下げ保健室を後にした。
とぼとぼと学校を出たあたし。
「今日はどこに行こうかな」
家には帰れない。
ちゃんと学校終わった時間に帰らないと近所の人に見られるかもしれないし。
「いつもと違う場所に行ってみようかな」
あたしは行ったことのない道に入ってみた。
「ん?こんなとこに神社なんてあったんだ」
あたしは誰もいない神社に足を踏み入れた。

