「お、おぅ」
あれ?
原田さん困ってる?
もしかして嫌だったのかな。
若干、落ち込む。
だけど…。
「おー、左之ー。どうしたよー。女に慣れてるお前が莉世ちゃんに手握られただけで顔赤くしちゃってよー。」
…え?
そうなの?
「あ?新八ー。オレが、こんなガキ相手に赤くなるわけないだろー?」
ヒ、ヒドイ。
何も、あたしがいる前で言わなくてもいいじゃんね。
「ちょっとー!左之さん!莉世、目の前にしてそういうこと言うなよなー?莉世、屯所案内してやるよ」
そう言って藤堂が立ち上がり
「土方さん、ここに住むんだから良いだろ?」
確認を取った。
「あ?…おぅ」
土方の了承も得たので、あたしは藤堂さんと部屋を出ることにした。

