あたしはすぐに、お弁当を片付けた。



“ざっばーん”



「きゃはははっ!!」



奴等の甲高い声がトイレ内に響く。



もう、こんなの慣れた。



お弁当を片付けるのも慣れたもんだ。



「夏目ー。早く学校辞めろよなー」



あたしだって辞めたいわよ。



でもあたしのお金じゃない。



親が一生懸命働いて通わせてくれてるんだ。



こんなことで親に迷惑はかけられない。



だから親には言ってない。



彼女らの笑い声が遠くなってく。



「ふぅ…」



あたしは慣れた手つきで制服を絞った。



そしてお弁当箱を持ち、ある場所へと向かった。