「立てますか?」 二人の姿をボーっと見ていると山崎に声を掛けられた。 「は、はいっ」 と言ったはいいもの腰が抜けたらしく力が入らない。 あたしの表情で察したのか 「暴れないでくださいね」 と一言、言われたと同時に山崎に抱き上げられた。 「ひゃっ」 思わず、とんでもない声を出してしまった。 「すみません」 山崎に謝られた。 「ち、違うんです。気にしないでください」 だ、だって初お姫様抱っこ初めてなんだもん!