でも見逃してくれたところで、あたしには行く場所なんてない…。 なら、ここで殺されたほうがいいのかも。 「へぇ。土方さん、こういうのが好きなんだぁ」 沖田が冷やかすように言った。 「そんなんじゃねーよ」 土方が、ぶっきらぼうに答える。 「おい、女」 「は、はい」 さすが鬼の副長。 チョー怖い。 「この辺じゃ見ない姿だ。どこから来た」 ど、どこからと言われても…。 「未来から…?」 「あ?」 うん、そうなるよね。 だって、ほんとのことなんだもん。 「やっぱり斬っちゃいましょうよー」