時を超えた愛~新選組と私~【完】


「チッ」


「…………」


「はぁ…ほんと、うるさい」


「いや~、めでたいな!明日は赤飯だな!」


喜んでいたのは近藤ただ一人だけだった。


そして今、なぜかあたしの部屋に原田さんがいる。


部屋に入ってすぐに抱きしめられた。


「は、原田さんっ!?」


「莉世、好きだ」


「…え。今、なんて…?」


「何度でも言ってやる。莉世が好きだ…」


う、うそ…。


「何か言えよ」


「…えっと……」


「迷惑だったか…?」


「い、いえ!そんなことないです!!」


「…なら良かった。オレさ、莉世のこと最初は女として見れなかった。…けど、お前がいなくなって初めて自分の気持ちに気付いたんだ。あと…」


「あ、と…?」


「お前、土方さんと何かあったろ」


「………っ!?」


「その時かな。すっげぇ妬いた…」


「…………」