吸血鬼は淫らな舞台を見る



「頭が悪い?……確かにそうかもしれませんね。私も単純な方法しか思いつかなかった」


「なんのことだ?」

 片目だけを虫メガネで覗くみたいに広げてジョン・ドゥが睨む。


 と、その刹那。


「うっ……ぐわゎゎゎゎゎ~」

 ジョン・ドゥが胸のあたりをかきむしって苦しみはじめた。


「な、なにを……した?」


「別に。ただ、あなたの血を吸い続けているだけですけど」

 瑠諏は冷め切った声で答える。


 ジョン・ドゥは思考回路を現実世界へと切り替えた。


        ★
        ★
        ★