吸血鬼は淫らな舞台を見る



「いまからそっちにいきます」

 瑠諏が座席から立ち上がった。


「そんなに焦らなくてもいいだろ」


「いつ起爆スイッチを押されるかわかりませんからね」

 瑠諏は舞台の縁に手をついてジャンプする。


「身軽だな」


「体力がリセットされました」


「それが舞台へ誘った狙いか」

 ジョン・ドゥも椅子から腰を浮かせる。


「見破られたみたいですね」


「馬鹿な奴だ」