「今日はなに書くんですかー?」


「見りゃわかるでしょ」



そういって
書いていた半紙に
目を移す



この小動物の正体は
田畠 和弥
一つ年下のうるさいガキ



なぜだか、書道部に入部した



そして、人懐っこくて、みんなからの人気者。




わたし?わたしは一切
興味がない




「先輩、奇遇ですねっ」


そう言ってニコニコする田畠


「・・・なにが」



「俺も今日、それ書こうと思ってました」




田畠は椿と書かれた半紙を顎で示した