私だけ冷たくする彼。


「いえねぇ事って?」









俺は、話しだした。












「ああ。あのとき、入学式の日、猫拾ってくれ て、サンキュ」




「入学式って……覚えてたんだ……」









「たりめぇだ。それより、あの猫、どうしてる ?」








「うん。すっごく元気だよ。逆に元気すぎて大 変」









それを聞いて、安心した。