『知らねぇーよ、こんなやつ』 野村愁君がそういった。 彼の名前。 私は、胸が締め付けられた。 私のことは覚えてないのかな? あの猫のもらい主だよ…。 忘れちゃったの? 『何?』 野村くんが言ってきた。 あの入学式の日と、全然人が違う。