俺は、野村愁。









俺の今までの人生は、なんにもなく、平凡だった。









それが変わったのは、高校入学式の日──









その日は、雨が降っていた。









歩いてるときに、箱に入った猫が捨てられていた。









俺は、それを見て、近寄った。









すごく弱った感じだった。









どうにかしようと思った。









けど、時間がない。

だから、入学式が終わったら、また来ようと思った。









猫に俺の傘を被せて、学校に走った。