……というか、目を覚まされたら、気まずすぎる。 さっさと本借りてこーっと。 「……っん」 そう思ってたら、一番避けたいことが起こった。 野村くんが、目を覚ました。 「…………」 野村くんは、私を見て、固まっている。 私は、その場から動きたいのに、足が、なぜか動かない。 「…………」 私は、目をそらしながら、黙った。 「おい」 野村くんが声を出した。 いきなりでビックリして、肩が跳ねた。