俺は初めてこんな苦しさを知った。 夏休み前にやっとの思いで告白というものをすることが出来た。 返事はなんとOKだった。 俺は夢でも見ているのかと思うくらい嬉しくて嬉しくてしょうがなかった。 でも、それと同時に愛梨を大切にしなきゃ、と思うようになった。 だから、俺はキスすら出来ないでいる。 「え?何?お前実はピュアだったのか⁉」 横で俺をバカにする恍を睨むとそっぽを向いて黙った。