夏休み前まで一緒に食べていたお弁当も食べなくなった。 一緒に帰ることもなくなった。 私といる時間は減って行って、私の周りの女の子といる時間が増えていった。 「ごめん、今日一緒に帰れない」 もう何十回この言葉を聞いたことだろう。 それでも、私は葵に嫌われるのが怖くて 「うん、わかった」 いつも笑顔で答える。