「部活はいいの?」

「あぁ、今日はどうせ雨だからな」



そう言って陸は台所に行くと、料理を始めた。



「今日は俺が作るから、姉ちゃん休んでなよ」

「……ありがとう」



陸の気遣いを嬉しく思った。

私はとりあえず、若菜に今まであったことを全部電話で話した。


若菜はちゃんと聞いてくれて、一緒に悲しんだりしてくれて、嬉しかった。