「ねぇ、要くんって知ってる?」 そう聞くと陸は少し顔を緩めた。 「要?俺の親友だけど?」 当たり前のようにそう言った。 あー、 そういえば、陸からよく要って子の話聞いてたなー…。 それがあの要だったなんて…。 「要って良い子だね!」 「あぁ。でも要はーーーーー…」 陸の言葉を掻き消すように携帯の着信音が響いた。 それは陸ので、陸は電話に出て部屋に入って行った。