「おはよー、愛梨」


朝学校に着くと下駄箱で若菜に会った。


木下若菜
私の一番の友達で、いわゆる親友である。


「おはよう」


軽く挨拶して、二人で教室に行こうとする途中で、甘ったるい女の声が聞こえて来た。



「ねぇ、宮野く〜ん、今日家行っていい〜?」

「あぁ、いいよ」


そんな会話が聞こえてくる。