「姉ちゃん、さっき携帯鳴ってたぜ」 「え、あ…若菜…」 そーだよ‼ 私、今日若菜と遊ぶ約束してたんだ‼ もう2時だよ! 待ち合わせ10時だったのに‼ 私があたふたしているとそれを見兼ねた陸が 「さっき俺にも電話あって、寝てるって言ったら『お大事に』だってよ」 ほっとして胸を撫で下ろした。 でも、なんでお大事に? 「心の傷を早く癒せってことだよ」 私の顔が物語っていたらしく、陸はそう言って説明してくれた。