どうして私を選んだの?~2度目の恋*涼太SS〜【完】




そして、その日の午後、練習が終わった後、私は、涼太くんに呼び出された。




…もしかしたら朝避けてたのバレた?




内心そんな不安があったけれど、涼太くんは、いつも通りたわいもない話をするだけ。






私もだんだん安心してきて、ニッコリ微笑んだ瞬間、




涼太くんが目を見開いたかと思えば、軽くため息をつかれてしまった。





…え?な、何事…?






そう思って、怪訝そうに





『どうかした?涼太くん?』




尋ねたとき、






突然、





『…花音さんのせいですから…』




『…え?』




ギュッ




涼太くんは、少し顔を赤らめて私を抱き締めてきた。