そして、その日の午後、練習が終わった後、私は、涼太くんに呼び出された。
…もしかしたら朝避けてたのバレた?
内心そんな不安があったけれど、涼太くんは、いつも通りたわいもない話をするだけ。
私もだんだん安心してきて、ニッコリ微笑んだ瞬間、
涼太くんが目を見開いたかと思えば、軽くため息をつかれてしまった。
…え?な、何事…?
そう思って、怪訝そうに
『どうかした?涼太くん?』
尋ねたとき、
突然、
『…花音さんのせいですから…』
『…え?』
ギュッ
涼太くんは、少し顔を赤らめて私を抱き締めてきた。
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