きょとんとした感じで目を見開く花音さんにオレの胸が徐々に高鳴るのを感じた。 『お、おう…てか、涼太、川口さんと知り合いか?』 花音さんがオレの名前を呼んだことに疑問を覚えたらしい真先輩が怪訝そうにオレに問いかけてくる。 『はい、合コンで知り合ったんです』 牽制の意をこめて少し低く声を出しながら微笑んだ。 後ろから、 『涼太くん!?』 と、慌てる花音さんの声が聞こえたけどとりあえず無視して真先輩を見つめた。