ミヒがソウルへと旅立っていった翌日。
マネージャーから、駐車場に着いたと連絡があったので、宿舎の部屋から出る。



「おはようございます」


「おはよう」



エレベーターに乗ろうと廊下を歩いていると、ちょうど部屋から出てきた俊輔と会ったので、下まで一緒に行くことにした。


隣同士の部屋ではないにしろ、同じ階ではあるし、なにより同じグループで生活スタイルが似ていることもあって、一緒の仕事ではない時も割とよく会う。



「俺は昼から事務所行きます。
炎彬さんは、今から仕事ですか?」


「そう、女性ファッション誌の撮影」


「ファッション雑誌......?モデルみたいなこともやってるんですか」



今日の予定について雑談をしていると、エレベーターがきたので、それに乗ってボタンを押す。