「優しいミヒちゃんのおかげで、くまに襲われずにすんだよ!ほんとにありがとう!

ねぇねぇ、ミヒちゃんって前から思ってたけど、姫みたいに可愛いよね」


「もう、英俊。調子いいんだから」



ミヒちゃんの手をにぎって、感謝の気持ちを伝えれば、言葉ではツンツンしながらもまんざらではないようで、口元をゆるませるミヒちゃん。


外見をすごく気にするからか、コンプレックスがあるからか。
ストレートに多少大げさなくらいにほめられるのが好きみたいだ。


一時は野宿も覚悟したけど、なんとか今日の寝床を確保できた。

結局今回も世間の厳しさを知ることができなかったなぁ。


バラエティのトークでグダグダになっても、僕まだニホンゴよくわからなくてゴメンナサイ、なんて言っておけば、大抵は許されるし。


今月お金使いすぎちゃってピンチだなぁ、なんて呟いてたら、優しいおじさまやおばさまがお小遣いくれたりする。


僕の周りには優しい人が多くて幸せ。


僕は強運の星の下に生まれた男、英俊!