何も悪くないマネージャーまで逆恨みしそうになってしまう。


どうでもいい話だったら、日本に帰ってから話せばいいわけだし。
これで大した話じゃなかったら許さない。



「とりあえず、座って?」



マネージャーに促されて、エリックさんはベッドに座る。

そこに座るのは避けたかったけれど、他に場所もないので、仕方なくエリックさんから距離をとって、私もベッドに座った。



「エリック......、しばらくの間、グループを、相反合を離れる気はない?

単刀直入に言うと、」


「どういう意味ですか?俺は活動休止ですか」


「どうして!?なんでエリックさんが!?」


「ああ......いや......」


「家庭の問題があるから?
しばらくってどれくらいですか」



マネージャーの言葉を遮り続けるエリックさんもかなり動揺してると思うけど、それと同じくらい私も動揺していた。


だって......、そんな、どうして......。
エリックさんは何も悪くないのに。


ベッドのシーツを握りしめて、必死で心を落ち着かせようとしても、まるで効果がないみたい。