さて問題です。

今は真っ昼間、それなのに何故ここ旧校舎はこれほど暗いのでしょう。



「新校舎の影になってっからじゃねえの?」


「…なるろー。じゃあもう一つ。


……………なんで空にお月様がのぼってんの」


「……月って綺麗だよな」


「もはや現実逃避してんじゃねえかっ!」



たかが5分で夜になるっつったらもう怪奇以外のなんでもないでしょーにっ。


絶対バケバケヤ~出るって!


震える体で倭草の腕をがっちり離さない俺に倭草は呆れ。

るっせぇやいっ、どーせ俺は意気地なしで弱虫な駄目人間だいっ!



「まあ確かに、佐雄の言ってる通りだよな。ついさっきまで真っ昼間だったってえのに」


「ぜ、絶対これバケバケヤ~が出るパター…………ンぎゃあああああッ?!」


「落ち着けって……ほら、ただのネズミ……あん?腐っちまってる」


「なあああああああッ?!」



腐ってるって何?!
どこをどうしたらネズミの死体がそう易々と出来ちゃうの?!ねえなんで?!


もはやパニくって雨乱探しもままならない俺に、倭草は何を感じたのか突然歩みを止めた。


ぬがああああッ!!
なんで足止めたの倭草くううんんッ?!

その真意を聞こうにも怖くて聞けず、思わずうつ向き足元を見た。


なぜか夜となった外からの月明かり。


そのせいでボンヤリと俺と倭草の影ができる。


ほら、その影も俺の方を向いて笑っ……………………


笑?



「ぎゃあああああああああッ!!!」


「わっ、ちょ、佐雄っ!一人でどっか行くんじゃねえ!おい佐雄!」



後ろから倭草の声が聞こえるがムリ!だってそこにバケバk………『ガシャン』『ぱりんっ』……………



もう嫌だあああああああッ!!



ポルターガイスト及びオバケは苦手なのです。まる。