次の日、阿呆トリオはいつもの通りそろって登校してきたワケなのだが。



「………。」


「佐雄?どーしたんだよ急に立ち止まって。さっさと行かねぇと校門閉まっちまうだろーが」


「倭草の言う通りですよ。一体何見て固まって…………って、誰ですかあの人は」



遅刻ギリギリの登校時間。


俺ら阿呆トリオの視線は校門前へと集まっていた。


何故かって?



「うふふふ……十六夜サマに久しぶりに会えるわぁ……今日のドレスどうかしら?」


「似合っていますよ、姫!今日も姫オーラがハンパないです!」


「あら~、そんなことないわよぅ、剣牙。誉めすぎよぅ」


「いえいえ!これなら十六夜さんも姫にガチ惚れですって!なんせ姫は只でさえ超超超可愛いんですからね」


「そんなことないわよ~、そんなこと…………あるのかしら?」



昨日のお騒がせコンビがいるからだよッ。

ちょ、なんでいるんスか?!