俺は上にいる、森野のことを、すっかり忘れていた。 「森野!、姫香はいたって、先生たちに行ってこい。俺は、こいつを見てる……」 「お前って、一ノ瀬と知り合いなのか>」 「……まぁ、な……。それより、早く」 「あっ、ああ」 そう言うと、森野は走っていった。 姫香をおぶって、雨宿りが少しでもできそうなと頃を、少しでも探す。 ……っあ、