俺は、必死に、姫香ちゃんの目を冷まそうとする。 でも、一向に起きる気配はない。 耳を、姫香ちゃんの胸へ当てる。 ……大丈夫。息はある。 それより、この雨だし……、ずっとこんなとこにいたら、風邪ひいちまう。 それに、姫香は、あの高さから落ちたんだ。 大丈夫な訳がない。怪我もしてるし。 「くそっ……」 っあ。その前に、