「逃げんなよ。会えないわけじゃねぇだろ。」 あたし、逃げてるのかな。 助けてもらってばかりだったのに、また頼ってもいいのかな。 「言えよ。」 「っ…」 言ってもいい? あたしが今思ってること。 口に出してもいいの? もう、抑えるのは無理だった。 「……会いたい…っ」 言葉にした途端溢れ出した。 涙と共に、希龍くんへの気持ちも。 ずっと心の奥底で思っていた。 "会いたい" 「希龍くんに会いたいよ…っ」 ちゃんと会って、目を合わせて話がしたい。 声が聞きたい。